主催:沖縄リハビリテーション福祉学院同窓会学術部
講師:格闘技ドクター 二重作 拓也(格闘クリニック代表)
空手発祥の地、沖縄で「格闘技医学」セミナーが行われました。沖縄の格闘技・武道が大好きな理学療法士の皆さんが中心となって企画・準備をすすめてくだり、2008.1.27、ついに実現しました。
沖縄全土から、中には遠い北部から泊りがけで駆けつけてくれた参加者の方も。
キック、琉球空手、フルコンタクトカラテ、総合、少林寺拳法、太極拳、合気道、、、、などなど、さまざまな実践者の方々はもちろん、医療に関わる方々も積極的に参加してくださったユニークなイベントとなりました。
格闘クリニックでは、その模様の一部を動画と写真でお伝えします。格闘技と医学の生み出す楽しさを感じていただけたら幸いです。
第1部 医学的トレーニング
第1部では、東京で各ジャンルのトップ選手たちが行っている医学的トレーニングメニューを体験していただきました。まずは、ウォームアップから。ストレッチでもなく、ジョギングでもない、医学的にもっとも大切なウォーミングアップ「呼吸」からスタートしました。そして徐々に全身の筋群への血流をUPさせながら、対人でのトレーニング。それからフットワークを使った対人トレーニングへと進みました。早くもあちこちから、心地よいリズムの音が聞こえてきます。程よく汗をかいた後は前半の山場であるPNFストレッチへ。格闘技、ですからストレッチ後に動きがレベルアップしていなければ意味がありません。パンチのフォームに即したストレッチなども含め、いくつかパターンを行いました。その後、前に出るための体の使い方を解剖学的・運動学的に体験。脳・神経系トレーニングや、パンチドランカー予防プログラムも実践し、バランス系の種目と、スタミナ測定あっという間に3時間が過ぎました。一部後は、カラテ各流派による交流スパーリング。世界戦士も登場し、刺激的な時間となりました。
足底のポジションを決めて、対人でおでこをタッチするメニュー。 反射神経、距離感、フェイント、スピード、といった要素はもちろん、 「格闘技における体の使い方」そのものが学べるなかなか奥の深いゲーム。 格闘技をはじめたばかりの方はもちろん、バッグやミットでは強いのに「対人」では実力を発揮しきれない選手や、入り方のバリエーションを増やしたい選手、当て勘を養いたい選手にとっても効果的な「処方箋」、です。 |
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上のメニューにステップやポジション取りを加えたバージョン。 より足がフリーになる分、多角的な角度から動くことができます。 両方のメニューをやることで、 足を使う場面と足を使わない場面でのセンスが養えます。 |
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バランスパンチ 単なるバランストレーニングではなく、体をどう使ったらよいかを学べるメニュー。 一番大切なのは「○○○」から動かす、でしたね! |
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バランスパンチ! |
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笑顔と緊張でバランスパンチ! | |
パンチの動作と股関節の関係を医学的に説明してみました・・・。 もうちょっとシャープに打てたら説得力でるんですが、ハハハ(苦笑) 修行します、オス。by Dr.F |
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ITAトレーニング。 琉球カラテや古武道の方々の半端ない安定感! やばいっ。 |
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沖縄では、蹴りのITAトレーニングも紹介させていただきました! 最初は、ゆっくりした動きでしたが徐々に会場のあちらこちらから鋭く空を切る音が!!!!! 沖縄格闘家・武道家の適応能力、恐るべしです。 |
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2つのテーマについての解説です。 1)脳での情報処理 2)OUTの攻撃に対するINの身体の使い方 地元のキックボクサーの方がデモのお相手してくださいました! |
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OUT(外側)からの攻撃に対して、 きちんと体重移動してIN(中心や内側)を取っていくとその後の攻撃がつながりやすくなります。 体重移動をスムーズにするには・・・ そう、○○を意識したらいいですよね! |
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K−1MAX戦士と共同開発した脳・神経系のトレーニング。 技に数字をつけて、 音声情報を動きに変えていく。 習慣化すると、脳が覚醒した状態で練習に試合に臨むことができる。 (セコンドの声も聞こえやすくなります!) |
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パンチ動作レベルアップのトレーニング。 PNFストレッチと神経の再教育で、 あなたのパンチの音が変わる! |
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世界チャンピオンも取り組んだ、究極のスタミナトレーニング。 スタミナを徹底的に数値化し、 ヘモグロビン値にフィードバック。 沖縄では、カラテ世界戦士がデモをやってくださいました! 初めてなのにらくらく180を突破。 沖縄のカラテ家、やっぱり強いっ! |
第2部、格闘技医学講義編 作成中です!お楽しみに。
格闘技を医学する!FIGHTOLOGY TOUR2008
okikaku2008@yahoo.co.jp